1坪の洗面室

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 少し前までは洗面室の広さは1坪が一般的でした。しかし、最近では1坪以上の余裕のある広さの洗面室が増えています。広さがあることで広々とした洗面台やたっぷりの収納スペース、天井には室内物干しなど、利用しやすい空間が広がるということは言うまでもありません。

しかし、1坪という限られた広さでもデッドスペースを生むことなく、空間を最大限に有効活用させることで、利用しやすく、必要な物が揃う洗面室となるのです。まず、洗面室の建具は引き戸にします。引き戸なら扉の開閉時にデッドスペースを生みませんし、扉を開けっ放しにしても扉が邪魔になることはありません。そして、窓は天井近くの高い位置に横長のチェーンで開閉できるものにしました。これなら物で窓をふさぐこともないため明るさや風通しをしっかりと確保できますし、壁面を確保できることで空間を有効活用しやすくなるのです。

この窓の下に洗面台と洗濯機を設置しました。どちらも標準的なサイズのものを設置すると間に30㎝ほどの隙間が生まれます。この隙間をそのままにしておくのではなく、洗面台の奥行と高さを合わせた隙間収納を設けて収納力をアップさせるのです。タオル類やお化粧道具、ヘアアイロンや洗濯関連用品など洗面周りで必要な物がしっかりと収納できるのです。そして、洗濯機の上部のデッドスペースには壁を利用して可動オープン棚を設けておけば、家族みんなの下着やパジャマを収納するスペースを確保できます。

そして、浴室の出入り口には折りたたみ式カウンターを設けておけば、入浴時には着替えやタオルを一時置きする便利な台として、使わない時は壁にスッキリと収められるのでスペースに影響を与えません。

このように1坪でも上手に空間を利用することで利用しやすい空間となるのです。

Posted on 12月 17th 2020 in 家の話