夏は涼しく、冬は暖かい家

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 「夏は涼しく、冬は暖かい家」ということは、家造りを行う上で誰もが実現したい基本事項であることと思います。我が家も住まいにまずこのことを希望し、冷暖房に頼ることなくエコな暮らしを送りたいものです。

快適な暮らしを手に入れるためには、気温・湿度・風・放射熱という4つの要素を上手にコントロールすることが大切です。人が快適だと感じる気温は20~25℃、湿度は40~60%の間と言われています。加えて、心地よい風や物が発する熱エネルギーである放射熱という要素が結びついた体感温度が快適さを決めるポイントとなるのです。体感温度を快適に保つ方法はさまざまですが、風の通り抜けやすい間取りにすることで夏を涼しくすることが可能となります。また、家の中に寒さを入れずに熱を逃さないための技術である気密や断熱にこだわることで冬の暖かさを実現していくことができるのです。

中でも断熱には、構造部分を断熱材でくるむ外張り断熱と、壁の中に断熱材を詰める充填断熱があり、施工方法もさまざまです。そして、断熱材の種類もたくさんあります。どの断熱材と断熱工法が適しているかをしっかりと施工業者と話し合いながら決めていく必要があるのです。加えて、窓などの開口部の日射遮蔽も重要であることを忘れてはいけません。日射遮蔽性や断熱性が悪ければ、夏も冬も開口部を通して大量の熱が出入りします。そのため最近では断熱性の高い複層ガラスに樹脂サッシを用いて窓の日射遮蔽性や断熱性を高めた窓が多く普及しており、外気温に左右されることなく冷暖房を効率よく使用できるエコな住宅が増えています。

これらの点に注目して「夏は涼しく、冬は暖かい家」を実現させましょう。

Posted on 11月 19th 2020 in 家の話