漆喰壁

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多くの住宅の壁に用いられるのが、ビニールクロスや塗装といった手軽に張り替えられたり、塗り替えられる壁材です。石こうボードや合板といった下地材の普及にあわせて、ほとんどの住宅でこれらが用いられています。

壁は、耐久性や不燃性などの機能はもちろん、インテリアの要素として見た目のデザイン性が非常に重視されます。見た目のデザイン性も大切なのですが、機能性にも注目しておきましょう。合板や壁紙に使われる化学物質が引き起こすシックハウス症候群が問題となっている近年、土や石などの自然素材を使った塗り壁の魅力が見直されてきているのです。

塗り壁の代表的存在といえるのが、石灰を主原料とした漆喰です。我が家は、水廻りスペース以外全てこの漆喰壁を取り入れました。高温で焼いた石を壁に塗ったようなものなので、耐火性に優れています。ほかにも室内の環境を改善するさまざまな機能や効果があるのです。まずは、調湿機能です。漆喰壁は「呼吸する壁」とも言われ、室内の湿度が高いときには空気中の水分を吸収し、湿度が低く乾燥している時には逆に水分を放出してくれます。一年を通して室内の湿度を快適へと導いてくれ住まいの居心地の良さが高められるのです。

また、漆喰壁の内部は強いアルカリ性のため、カビや細菌の発生を抑える効果もあります。昔から蔵にこの漆喰が使われているのは、乾燥や湿気、カビなどから収蔵品を守るための知恵なのです。

また、人体に悪影響を与えるホルムアルデヒドを吸着分解する機能もあるので住む人の健康をしっかりと守れるのです。

デザイン性に注目してしまいがちな壁ですが、機能性にも注目しておきましょう。

Posted on 6月 12th 2020 in 家の話