仕事や育児に励む30代~40代。
50代になってくると家でゆっくりしたいと思い始めると思います。
子ども達も成長し、休日には孫と過ごす時間を何よりも楽しみにしているという世代でもあります。
そして60代になると今までは気にならなかった少しの段差や階段が体に負担となってくるのです。
快適に過ごしてきた家だと思っていても、歳を重ねることで快適さを感じにくく、またより快適な空間を求めるようになってくるのです。
家をリフォームするという人も少なくありません。
大人の夫婦がこれからの暮らしをより楽しめるようにするための家造りも大切なことだと思います。
私の実家が実際色々な部分をリフォームしています。
脱衣所と浴槽をリフォームして、段差なくスムーズに行き来できるようになりました。
また一日のうちキッチン・ダイニング・リビングを中心に生活する私の両親は孫が来た際にもみんなで広々と食事ができるようにリフォームをしました。
築30年にもなる私の家は昔からある純和風の家でしたが、広々と開放感のあるリビングは見違えるようでした。また庭もリフォームしました。
庭のリフォームにおいても孫と一緒に遊んだり、バーベキューをしたいという理由から行いました。
庭をリフォームしたことでリビングから庭を眺める楽しみが増え、植えている木や花々をお手入れして今までと違ったマイホームへの愛着が湧いているのです。
その時々で住宅に求めることは違ってきます。
それに柔軟に対応していつまでも住みやすい快適な家でありたいものです。
Posted on 10月 29th 2014 in
家の話
住まいを新築する時、最近、バリアフリーにするようになりました。日本の伝統的な住まいでは、玄関についても、玄関土間と玄関ホール(廊下)の間には、大きな段差がありました。靴脱ぎ石や式台が必要なほどです。しかし、最近は、玄関土間と玄関ホールの間に段差を設けないため、上がり框も必要なくなりました。しかし、日本の習慣では、玄関土間で靴を脱いで、住まいの中へ入ります。ただ、段差がないということは、玄関土間と玄関ホールの位置が特定できません。玄関土間と玄関ホールの床材を替えたり、別の素材で、線引きをしたりすることで、靴を脱ぐ位置を特定します。
私の友人が住まいを新築した時、玄関土間や玄関ホールの間に段差を設けず、床材も自然石風のタイルを張りました。また、一部を間仕切りして、シューズクロークを作りました。段差がないことで、玄関がすっきりとしました。欧米での生活は、玄関で靴を脱ぐことなく、土足のままで、住まいへ入ります。靴を脱ぐことがないので、段差がないのは便利です。しかし、日本のように靴を脱いだり、履いたりする習慣があると、段差がないということは、反対に不便です。特に、高齢になったり、体が不自由になったりしたら、バランスを崩しやすくなります。一般的には、バリアフリーにすると、段差につまずいて、転倒する危険性がかなり低くなります。ただ、場所によっては、バリアフリーであることが、必ずしも、転倒防止につながるわけではありません。
また、シューズクロークへ靴を収納してから、室内へ入る家族にはあまり問題はないのですが、玄関土間から玄関ホールへ直接入るお客様は、どこで靴を脱ぐか、戸惑うこともあります。また、靴を脱いだり履いたりする時、段差がないことで、不安定になります。玄関の要所にベンチを設けたり、手摺をつけたりすればよかったと思いました。また、玄関土間と玄関ホールの境目が分かるように、工夫すれば良かったと思います。
Posted on 10月 2nd 2014 in
家の話