インスタントラーメンと親心

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私が小学生だった頃、実家は商売をしていて、家とお店が別々のところにありました。

母はお店に行くので私は鍵っ子でした。

それを不憫に思ったのか母は当時まだ珍しかったインスタントラーメンを箱買いしていました。

それを毎日のように作って食べていたからだと思うのですが肥満児になってしまった私。

それに気がついたときは母に腹を立てました。

けれど、そんなことを伝えたりはしなかったのでうちにはそのほかにも袋菓子やジュースもたんまり買い込んでありました。

今思うと贅沢ですね。うちに遊びに来る友達は私の家がお金持ちだと錯覚していたかもしれません。

商売人の家だったので実際にお金持ちだった時期もありますが、人知れず貧乏だった時期もあります。

はっきりとはわからないですが、あっただろうと思います。こういうことは大人にならないとわからないものですよね。

いつも家に帰ると誰も居なくて、帰り道に転んで大きな擦り傷を作ってかえった日、家の中で「いたいよー!」とひとりで大泣きしたこともあります。

今思い出しても泣けてくる、寂しかった思い出です。

けれど何不自由なく育ててくれた両親に感謝しています。

私も親になって初めてわかることがいろいろとあって、当時は計る事のできなかった思いがたくさん見えてくるようになりました。

親って本当にありがたい。

私も私のこどもたちに私がお母さんでよかった!と言ってもらえるようなそんなお母さんになりたいと思います。

今はまだまだ、そんな気持ちをわかってもらえるところまで来ていないようですが。

Posted on 10月 13th 2010 in 未分類