安全な浴室にしよう

安全な浴室にしよう はコメントを受け付けていません

 浴室は一日の身体の汚れを落とし、疲れを癒し、リラックスする場所です。しかし、滑って転んだり、浴槽で溺れるなどの事故が多い場所でもあります。そのため家庭の中でも最も危険な場所の一つでもあるだけに、しっかりと安全面を確保して小さな子どもから高齢者まで安心して入ることができる浴室にしておきましょう。

まずは、滑りにくく、衝撃を吸収してくれる床にします。浴室のつるつるとしたタイルの床は、滑って転びやすく、転ぶと大きなケガをすることがあります。最近の浴室の床は、表面の凹凸を細かくすることで、濡れていても足が床面をぴたっととらえ、滑りにくい形状になっています。万が一転んでも衝撃を吸収してくれるクッション性を持たせたものや、ひざを直接ついても痛くない柔らかい感触の床になっているのです。

次に、浴槽のまたぎやすさです。以前に多かった和式の浴槽は高さがあるだけでなく、床に置くタイプだったため、入浴する時に足を高く上げてまたがなければなりませんでした。小さい子どもや足腰の弱い人はとても入りづらいものでした。最近は浅型の形状の浴槽が増え、半埋め込み式が主流となったことで、浴槽のへりのまたぎ部分の高さが低くなり、浴槽への出入りがスムーズになっています。浴槽のまたぎ部分の高さは低すぎても入りにくいのです。床から40セント前後が適切な高さと言われています。

浴室内では、立ったり、座ったり、またいだりと意外と動作が多いものです。つかまるところがなければとても入りにくいものです。入浴動作を考えて、浴槽の出入りのときや、洗い場に移る時など転びやすい姿勢の時に、つかまりやすい位置に手すりを設けて、浴室の安全性を確保しておくのです。

安全な浴室で、快適なバスタイムを過ごせるようにしておきたいものです。

Posted on 6月 8th 2021 in 家の話

子どもから高齢者まで入りやすい浴室

子どもから高齢者まで入りやすい浴室 はコメントを受け付けていません

 小さい子どもから足腰の弱った高齢者まで安心して入浴できる浴室にしておき、快適なバスタイムを送れるようにしておきましょう。

寒い冬は、高齢者のヒートショック防げるようにしておきたいものです。暖かいところから寒いところに入ると、急に血圧が高くなり、ショック症状を起こすのがヒートショックと呼ばれるものです。このヒートショックで年間17000人の人が亡くなっていると言われています。浴室での高齢者の事故を防ぐためには、浴室を寒くしないことが大切です。

そこで浴室の天井に浴室換気暖房乾燥機を設置し、この予備暖房機能を使用します。これなら冬の一番風呂でもポカポカ浴室が広がり、ヒートショック対策として有効です。浴槽のまたぎやすさも大事です。以前は高さのある浴槽で、床に置くタイプだったため、入浴する時に足を高く上げてまたがなければなりません。小さい子どもや足腰の弱い人はとても入りづらいものでした。

最近は、浅型の浴槽が増え、半埋め込み式となっていることで浴槽のへりのまたぎ部分の高さが低くなり、浴槽への出入りがスムーズになっているのです。浴槽のまたぎ部分の高さは低すぎても入りにくく、人間工学的に床から40㎝前後が適切な高さと言われています。この高さは、いったん浴槽に腰掛けてから入浴動作に移れる高さであり、足腰の弱いお年寄りや子どもでもスムーズで安全に入浴することができるのです。

そして、操作のしやすい水栓にします。最近ではボタンを押すだけのプッシュ式水栓が人気です。子どもでもお年寄りでも軽く押すだけで操作できるので、髪を洗っているときなども便利です。

このような点に注目して安心して快適に過ごせる浴室にしておきましょう。

Posted on 3月 11th 2021 in 家の話

失敗したくないパートナー選び

失敗したくないパートナー選び はコメントを受け付けていません

 家造りはまず、依頼する業者を選ぶことから始まります。そして、このパートナー選びこそが家造りの最大のポイントとも言えるのです。

希望に合った、または希望以上の家ができあがるかどうかは、最適なパートナーと出会えるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。しかし、数多くの業者が存在するだけに、自分達にぴったりの業者を見つけ出すことは容易なことではないのです。

では、どうすれば最適なパートナーを見つけ出すことができるでしょうか。そのポイントは、工務店向きであるのかハウスメーカー向きであるのか、自分のタイプをきちんと見極めることです。住宅への希望が不明確である上、住宅について自分で考えるのは面倒という人、住宅へのこだわりや要望が特にない人、共働きで家造りにあまり時間をかけられない人は、提案力のあるハウスメーカーが向いています。

このような考えの人が工務店に依頼すると、提案を待ち切れずに不満ばかりが募ってしまうかもしれません。逆に、建築主として自分が何を求めているかを明確に伝えられる人、住宅へのこだわりや要望をしっかりと持っている人、家造りのプロセスを一つひとつ楽しみたいという人は工務店が向いています。

一緒に造り上げていく気持ちで臨むことで、じっくりと腰を据えた分、こだわりが活かされた家造りを行うことができますし、完成した時の達成感や充実感も高いのです。まずは、信頼できるパートナーを見つけだし、より理想に近い家造りを行えるようしたいものですね。

Posted on 2月 13th 2021 in 家の話

冬でも快適バスタイム

冬でも快適バスタイム はコメントを受け付けていません

 寒い冬はお風呂に入るのがつい面倒と感じてしまいがちです。それは浴室に足を踏み入れた時のヒヤっとした感触が頭をよぎるからではないでしょうか。冬でも快適なバスタイムを過ごすには浴室を暖かくしておくことが大切なのです。

そこで浴室の天井に浴室換気暖房乾燥機を埋め込んでみてはいかがでしょうか。これは一台で何役も果たす優れものです。この予備暖房機能を使用することで、冬の一番風呂でもヒヤッと冷たい感触をなくし、あたたかい空間が広がるのです。これは、暖かいところから寒いところに入ると、急に血圧が高くなり、ショック症状を起こすヒートショック対策としても有効なのです。浴室での高齢者の事故を防ぐためには浴室を寒くしないことが大切となるため、この予備暖房機能を使用して、温度差を少なくすることは非常に有効なのです。

そして、浴室全体をすっぽりと断熱します。昔のコンクリートにタイル張りの浴室は、冬は凍えるような寒さでした。今のユニットバスは浴室全体を断熱材ですっぽりと覆う構造にすることができるため、断熱材を壁、天井、床と張り巡らせます。このようにすることで魔法瓶のように熱の出入りを防ぐことができます。特に熱が逃げやすい窓の部分には特殊なガラスを使用して暖かさを逃さないようにしておくとより効果的です。浴槽の保温力も大事です。大家族の場合や、入浴時間がまちまちの場合、全員が入浴を終えるまでに浴槽のお湯が冷めてしまうということがありました。今は床下の冷たい空気を遮断するとともに、浴槽全体を断熱材で覆い、お湯の温度が下がりにくくなっています。

このように冬でもあたたかい空間を保てることで快適なバスタイムを送ることができるのです。

Posted on 1月 21st 2021 in 家の話

1坪の洗面室

1坪の洗面室 はコメントを受け付けていません

 少し前までは洗面室の広さは1坪が一般的でした。しかし、最近では1坪以上の余裕のある広さの洗面室が増えています。広さがあることで広々とした洗面台やたっぷりの収納スペース、天井には室内物干しなど、利用しやすい空間が広がるということは言うまでもありません。

しかし、1坪という限られた広さでもデッドスペースを生むことなく、空間を最大限に有効活用させることで、利用しやすく、必要な物が揃う洗面室となるのです。まず、洗面室の建具は引き戸にします。引き戸なら扉の開閉時にデッドスペースを生みませんし、扉を開けっ放しにしても扉が邪魔になることはありません。そして、窓は天井近くの高い位置に横長のチェーンで開閉できるものにしました。これなら物で窓をふさぐこともないため明るさや風通しをしっかりと確保できますし、壁面を確保できることで空間を有効活用しやすくなるのです。

この窓の下に洗面台と洗濯機を設置しました。どちらも標準的なサイズのものを設置すると間に30㎝ほどの隙間が生まれます。この隙間をそのままにしておくのではなく、洗面台の奥行と高さを合わせた隙間収納を設けて収納力をアップさせるのです。タオル類やお化粧道具、ヘアアイロンや洗濯関連用品など洗面周りで必要な物がしっかりと収納できるのです。そして、洗濯機の上部のデッドスペースには壁を利用して可動オープン棚を設けておけば、家族みんなの下着やパジャマを収納するスペースを確保できます。

そして、浴室の出入り口には折りたたみ式カウンターを設けておけば、入浴時には着替えやタオルを一時置きする便利な台として、使わない時は壁にスッキリと収められるのでスペースに影響を与えません。

このように1坪でも上手に空間を利用することで利用しやすい空間となるのです。

Posted on 12月 17th 2020 in 家の話

夏は涼しく、冬は暖かい家

夏は涼しく、冬は暖かい家 はコメントを受け付けていません

 「夏は涼しく、冬は暖かい家」ということは、家造りを行う上で誰もが実現したい基本事項であることと思います。我が家も住まいにまずこのことを希望し、冷暖房に頼ることなくエコな暮らしを送りたいものです。

快適な暮らしを手に入れるためには、気温・湿度・風・放射熱という4つの要素を上手にコントロールすることが大切です。人が快適だと感じる気温は20~25℃、湿度は40~60%の間と言われています。加えて、心地よい風や物が発する熱エネルギーである放射熱という要素が結びついた体感温度が快適さを決めるポイントとなるのです。体感温度を快適に保つ方法はさまざまですが、風の通り抜けやすい間取りにすることで夏を涼しくすることが可能となります。また、家の中に寒さを入れずに熱を逃さないための技術である気密や断熱にこだわることで冬の暖かさを実現していくことができるのです。

中でも断熱には、構造部分を断熱材でくるむ外張り断熱と、壁の中に断熱材を詰める充填断熱があり、施工方法もさまざまです。そして、断熱材の種類もたくさんあります。どの断熱材と断熱工法が適しているかをしっかりと施工業者と話し合いながら決めていく必要があるのです。加えて、窓などの開口部の日射遮蔽も重要であることを忘れてはいけません。日射遮蔽性や断熱性が悪ければ、夏も冬も開口部を通して大量の熱が出入りします。そのため最近では断熱性の高い複層ガラスに樹脂サッシを用いて窓の日射遮蔽性や断熱性を高めた窓が多く普及しており、外気温に左右されることなく冷暖房を効率よく使用できるエコな住宅が増えています。

これらの点に注目して「夏は涼しく、冬は暖かい家」を実現させましょう。

Posted on 11月 19th 2020 in 家の話

浮造りの床

浮造りの床 はコメントを受け付けていません

 私が住んでいる地域は杉の生産で有名であり、新居にはぜひ杉を使いたいと考えていました。そこで柱や床材、建具、階段や階段の手すりにいたるまで杉を使用しました。

中でも肌が直接触れることの多い床は、杉に浮造り加工を施し、木目の美しさがより際立つように、そして触感の良さが高められるようにしました。浮造りとは、木材の加工方法の一つで、木の表面を丁寧に何度もこすりあわせ、年輪を浮き上がらせるものです。自然な凹凸が足の裏を優しく、そして心地よく刺激してくれるのでマッサージ効果が得られますし、足つぼを刺激することから血行を良くして、冷え性の人にも安心して過ごすことができるのです。

また、子ども達の滑り止めや偏平足予防にも効果があります。そして、この凹凸が室内の光を拡散し、目に優しい空間をつくり、眼精疲労をやわらげてくれるのです。多くの家庭で合板フローリングが用いられていますが、夏はペタっと張り付いたような感触ですし、冬はヒヤッと冷たく裸足で歩くことなどできません。また、キズが目立ちやすく、子どもがおもちゃを床に落とすたびに親はつい怒ってしまいがちです。無垢材は、夏でもサラサラとした触感ですし、冬はほのかにあたたかみを感じられるため一年を通して裸足で過ごしたくなるのです。

また、キズが目立ちにくく、経年変化によってキズが味わい深さへと変えてくれるのです。合板フローリングに比べて少々割高ではあるのですが、その分得られる魅力もたくさんあると私は実感しています。

Posted on 10月 19th 2020 in 家の話

二階にトイレは必要か

二階にトイレは必要か はコメントを受け付けていません

 注文住宅で新居を購入した我が家は、住まいについて決めなくてはいけないことが多くその度に夫婦で意見が分かれることも多かったです。

中でも最後まで決まらなかったことは、二階にトイレを設けるかどうかということでした。主人は、自分達が高齢になった時や宿泊者がいる場合二階にもトイレがあった方が便利だから設けたいと希望しました。しかし、子ども達はまだ小さく二階で過ごす時間は、一階で過ごす時間に比べると短いですし、宿泊者も年に一・二度のことです。今まで住んでいた住宅の二階にも、実家の二階にもトイレがなく、二階にトイレのない生活に慣れていたこともあり、二階にトイレを設けることに消極的でした。二階にトイレを設けることで便利さが増すのは分かるのですが、ランニングコストや設置費用、お掃除の手間が二倍になってしまうからです。そこで業者の人からいいプランを提案してもらいました。

二階にトイレスペースを設けておき、給配水管工事まで行っておきます。子どもが小さく二階で過ごす時間が短い現在は、ここを二階の収納スペースとして利用します。二階で過ごす時間が増え、自分達も高齢になり二階にトイレがあった方が便利だと感じるようになった時に、ここにトイレを設置するのです。家造りを進めると一生に一度のことだからと言ってつい便利さばかりを追求してしまいがちです。

しかし、必要性にしっかりと注目して「今」にぴったりの家造りを行うことが大切なのだと実感したのでした。

Posted on 9月 22nd 2020 in 家の話

キッチンからの音

キッチンからの音 はコメントを受け付けていません

 最近の住宅は、リビングとキッチンがどんどん融合してきています。換気扇の運転音や洗い物をするときの水音がうるさいと、家族同士の会話やテレビの音が邪魔されてしまい、リビングの居心地の良さを下げてしまします。

最近のキッチンは、このキッチンから発せられる音の問題を解決し、家族団らんの場をしっかりと守れるように配慮されてきています。水音がうるさいのは、ステンレス製の流し台に水がぶつかって振動して音を出すためです。静音シンクは、シンクの裏側に音の発生を抑える制振材を貼り付け、さらに防湿材で覆う構造になっています。そのため今までは騒がしいデパート並みの音だったのが、静かな図書館並みの音にまで減少し、かなり音が静かになっているのです。また、換気扇の音も静かになっています。換気扇の振動がレンジフードに伝わって、ゴーという気になる音を発していました。フードの構造に工夫を加えることで静音化し、さらにプロペラファンから音の静かなシロッコファンを取り入れ、吸い込む力を弱めることなく静かな換気扇となっているのです。

シンクからコンロ下の収納においても、扉の開け閉めの時のバタン!という大きな音がしない構造になったものが増え、キッチンから出る様々な音を小さくすることで、家族間のコミュニケーションを妨げたり、テレビの音を邪魔したりするということを軽減できているのです。

音に注目したキッチン選びが大事であることを忘れてはいけません。最近ではキッチンの種類も多様化しています。家事のしやすさやキッチンスペースの広さに合わせて自分に合ったキッチンを取り入れましょう。

Posted on 9月 3rd 2020 in 家の話

外部収納

外部収納 はコメントを受け付けていません

 家造りを行う際に、大部分の人が「収納」に注目することと思います。

しかし、この収納は室内の収納のことばかり重視されます。しかし、室内に収納することができない物、屋外で使用する物も意外と多く、これらの収納スペースも必須なのです。

このことに後から気づき、庭やカーポートに物置を設置する家庭も多いのです。しかし、庭やカーポートに物置を設置するとスペースを占領しますし、外観が一気に生活感で溢れてしまいます。そこで家造りを行う際には室内収納のみならず、外部収納においても併せて計画しておきましょう。我が家は、冬の寒さが厳しい場所に住んでおり、冬はスタットレスタイヤが欠かせません。そのためこのタイヤの保管場所が必須であったこともあり、きちんと外部収納の計画も行っていました。階段下に生まれるデッドスペースを利用して外部収納を設けたのです。ここにはタイヤをはじめ、アウトドア用品や子ども達の屋外用おもちゃ、ガーデニング用品や工具、お米を一時置きしたりと大活躍しています。

基本的には屋外で使用する物を収納しているため、外から物の出し入れができるように勝手口を設けています。また、室内からもこの外部収納へと行き来ができるように動線を確保しています。

室内からの動線も設けたことで、日用品や掃除機など室内で使用する物もここに収納することができています。一番便利なのは、屋外からお米や灯油をこの外部収納へと搬入し、室内からこれらを補充することができることです。重たいお米や灯油を持って移動する手間がかからずとても便利です。

また、建物内にスッキリと外部収納が収められているので外観もスッキリしており、生活感を感じさせません。室内の収納と外部収納どちらもしっかりと設けておきましょう。

Posted on 8月 6th 2020 in 家の話