松本城の段梯子

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 30年前に、国宝松本城を見学しました。別名からす城とも言われる黒く、雄々しい城です。同じ国宝の姫路城の白い優雅さと比べると、まさに戦うための城です。

その松本城で印象に残っているのが、険しい段梯子です。住まいに於ける階段というのは上下の動線で、現在ではできるだけ緩やかに設置されています。しかし、この城や古民家にはこのような段梯子と言われるように、階段というよりも梯子に近く、勾配も急なものが多く設置されています。特に4階から5階への階段は蹴上げが40㎝と、かなり険しいです。古民家の場合は、狭いという理由もあったでしょうが、城の場合は、敵の侵入を防ぐ意味があったのでしょう。現在の階段の一般的な蹴上げ寸法は21㎝ですから、倍程度の勾配になります。

戦国時代の男性の身長が155㎝ぐらいですから、攻め込んできても、すばやく駆け上がることができにくい勾配です。反対に、さらに、小柄な女性が天守に上がるとしたら、衣装も重く、相当の苦労をするでしょう。この段梯子は、おそらく、非戦闘員の女性が使うことを想定していなかったのでしょう。

 これとは反対に、現在の住まいに男女別はありません。もちろん、階段にしても、誰が使っても、安全で負担軽減されるために、緩やかに設計されています。踊り場も設けています。高齢者や子どもたちが安全に使えるように、手すりも付けています。

現在の住まいは、人に優しいユニバーサルデザインのもので占められています。

住まい一つにしても、平和な時代だと感じることができます。無骨な男たちが重い甲冑を着て、この段梯子を駆けのぼる時、城は最大の危機を迎えています。女はそんな男たちの背を黙って見送ります。やがて、落城の憂き目にあい、城自体が焼け落ちてしまいます。

平和な時代の階段は子どもたちが笑顔で駆けあがったり、家族がゆっくり睡眠を取った後で、朝の準備のために下りてきたりして、優しく、幸せな動線としての役目だけを全うしています。

Posted on 6月 22nd 2012 in 未分類

新築の需要とリフォームの需要

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旦那の最近の仕事の様子をうかがってみると最近は新築の需要と共にリフォームの需要も徐々に増えてきている感じのようです。

それと言うのも昨年の東日本大震災後から住宅の需要が少しブレーキがかかっているのかもしれません。

新築を建てようと考えていた方が「本当に新築でマイホームを建てても大丈夫なのか?」と言うような不安感を持ってしまったということが言えるらしいのです。

とは言え、それは震災直後の話で消費税の増税論が真実味を帯びてきた今、新築で家を建てるなら5パーセントの今しかないというのもマイホームを建てる方の背中を押しているのが現状でしょう。

しかし実際に家を建てようと思った時に住宅ローンの審査をして見ると思うように借り入れができない方も少なくないようです。

それでもマイホームを持つという夢をあきらめたくない方は中古マンションや中古住宅などの不動産物件を購入する方向で動いているようです。

賃貸物件にいつまでも家賃を払うよりもマイホームのためにローンを支払う方が賢いと考えるようですね。

また不動産物件を購入した方の中でも中古物件を購入した後にリフォームする方も多いようです。

そしてリフォームの際に実際に使う住宅設備機器や建材をインターネットショップで購入する方も増えてきているようです。

施主支給と言うのもリフォームの一つのブームになっているようですね。

先日も主人が入った現場もその施主支給だったらしく、ちょっとおしゃれな公団流し台とトイレの便座をお施主様が購入しての据え付け工事だったそうです。

これからのリフォームブームは侮れないかもしれませんね。

Posted on 5月 19th 2012 in 未分類

インスタントラーメンと親心

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私が小学生だった頃、実家は商売をしていて、家とお店が別々のところにありました。

母はお店に行くので私は鍵っ子でした。

それを不憫に思ったのか母は当時まだ珍しかったインスタントラーメンを箱買いしていました。

それを毎日のように作って食べていたからだと思うのですが肥満児になってしまった私。

それに気がついたときは母に腹を立てました。

けれど、そんなことを伝えたりはしなかったのでうちにはそのほかにも袋菓子やジュースもたんまり買い込んでありました。

今思うと贅沢ですね。うちに遊びに来る友達は私の家がお金持ちだと錯覚していたかもしれません。

商売人の家だったので実際にお金持ちだった時期もありますが、人知れず貧乏だった時期もあります。

はっきりとはわからないですが、あっただろうと思います。こういうことは大人にならないとわからないものですよね。

いつも家に帰ると誰も居なくて、帰り道に転んで大きな擦り傷を作ってかえった日、家の中で「いたいよー!」とひとりで大泣きしたこともあります。

今思い出しても泣けてくる、寂しかった思い出です。

けれど何不自由なく育ててくれた両親に感謝しています。

私も親になって初めてわかることがいろいろとあって、当時は計る事のできなかった思いがたくさん見えてくるようになりました。

親って本当にありがたい。

私も私のこどもたちに私がお母さんでよかった!と言ってもらえるようなそんなお母さんになりたいと思います。

今はまだまだ、そんな気持ちをわかってもらえるところまで来ていないようですが。

Posted on 10月 13th 2010 in 未分類